2012年4月18日水曜日

ANCHOR RA6 のダメなところ

前々回 http://sujigane.blogspot.jp/2012/04/anchorra6duraace7900.html
前回  http://sujigane.blogspot.jp/2012/04/anchorra6.html

持ち上げてばっかりだと胡散臭くなるのでダメなところも書きましょう。性能や美観なども含めてダメなところを書いていきます。

ダメなところ① 重い
重いです。フレームが重いのです。フレームセット2,050g(490mm)、フレーム単体 1,590gがカタログスペックですが偽りはないと思います。私はフレームサイズが小さかったのでこれより少し軽いですが、重いです。アルミフレームのライバルとするならやはり名車と名高いキャノンデールのCAADでしょう。現行の最上位はCAAD10ですがフレーム単体で1100gとなっています。その差は約500g。とてつもなく大きいです。もちろん下手な軽量化は耐久性や剛性の面で不安が出てくるので、これだけ重量があると耐久性は安心できます。ただ、剛性に関しては十分だと思うのでもう200g軽くはできないものかな?そうすると無理しなくても6.8kg台に乗せるのが楽になる。

ダメなところ② 硬い
私がDURA‐ACEなんかと組み合わせてるからかもしれませんが、硬いです。フレームが小さいことを加味しても硬い。剛性が高いんじゃなくて硬いんです。剛性がありすぎな感じ。以前乗ってたDE ROSA TEAMに比べても明らかに硬い。このフレームの値段を考えるとバーゲンプライスとも言えますが、逆に考えてこの値段のフレームを買う人にここまでの剛性がいるのか?と考えてしまいます。私は硬めが好みなのでまだいいですが、それ以外の人にとっては不快になるでしょう。

ダメなところ③ ヘッドチューブが上1‐1/8 下1‐1/4規格
最近流行りのテーパーヘッドです。テーパーヘッド自体は悪くないです。ただ、テーパーヘッドはまだまだ少数派でフォークを交換したい場合、障害となります。あとにも書きますがこのフレームについてくるフォークがダメダメで、マジで走りたいなら交換したくなってきます。なのでこのテーパーヘッドがすごく邪魔。素直に上下共に1‐1/8だと選択肢が多くていいのですが。そしてフォークがダメダメなのでこのテーパーヘッドの恩恵もいまいち分かりません。以前乗っていたDE ROSA TEAMは上下1‐1/8で、フォークを3T FUNDA PROを装備してましたがハンドリングに関してはこちらが圧倒的に上でした。

ダメなところ④ フォークがダメダメ
私的にこれが一番ダメなところ。値段を考えると仕方がないのかもしれないが、フォークがダメダメ。多分、普通の人ならわからないとは思うけど、一度、本当にいいフォーク(私の場合は3T FUNDA PRO)を使ったことがある人ならこれについてるフォークがいかにダメかわかると思う。横の剛性不足からか下りのカーブでの安定性がいまいち。でもってフォークがダメダメだから、せっかくのテーパーヘッド規格も活かせてない。さらに言うとANCHORはフレームサイズごとにオフセットの異なるフォークを用意していて、そのフレームにあったフォークをつけるという素晴らしいコンセプトがあるのですが、いくらオフセットを合わせてジオメトリを良くしても、フォーク自体の性能が低いのでせっかくのコンセプトも活かせてない。そしてオフセットが調整されてるはずなんだが、ハンドリングの味付けもちょっとクイック過ぎる気もする。だからフォークを交換したくなるんだけど ダメなところ③のテーパーヘッドが邪魔してなかなか選択肢がない。最近、ようやく3Tがテーパー規格のフォークを作ってくれてるけど、オフセットの種類は少ないみたい。
※2012.8.18追記
某掲示板でここが紹介されてて、自分の意図がきちんと伝わってなかったようなので追記します
 > 多分、普通の人ならわからないとは思うけど、一度、本当にいいフォーク(私の場合は3T FUNDA PRO)を使ったことがある人ならこれについてるフォークがいかにダメかわかると思う。横の剛性不足からか下りのカーブでの安定性がいまいち。
ここの部分なんですが、普通の人というのが非常に曖昧な表現でしたのでうまく伝わらなかったようです。とりあえずこのフォークが良いかわからない人というのは
・フォークを交換したことがない
・良いフォークを使ったことがない
という人と考えてます。普通の人はフォークを交換したりはしないでしょうし、仮に交換する必要が出てきても、3Tのような高級フォークを使う人は少ないでしょう。だから「普通の人には分からない」という表現になりました。良いフォークを使うと、たとえ高速で峠を下ったりしなくても良さは分かります。安定感が非常に高くて、気を張る必要が少なくて、下りが苦手な人でも楽に下れます。私も下りは苦手でしたが、3Tのフォークに交換したときはあまりに下りやすいので驚きました。これがいいフォークなのかと思いました。

ダメダメなところ⑤  溶接があんまり綺麗じゃない
一応、溶接跡の処理はしてあるんですが、あんまり綺麗じゃありません。GIANTの同価格帯の自転車と同レベルの処理です。以前乗ってたDE ROSAは溶接跡の処理が本当に綺麗でほとんどの人がフルカーボンと勘違いするほどでした。ひと昔のアルミフレームに比べたら遥かに綺麗だとは思いますが、特別綺麗だったDE ROSAと比べるとやはり汚い。

とまあ、ダメなところはこんな感じです。特にフォークの問題が痛いです。フレーム単体9万円なので仕方がないとは思いますが、コンセプトを潰してしまってるのは本当に惜しい。ANCHOR自体がフォークも販売してくれると非常に嬉しいのだが。もっとも、フォークがダメと言っても競技レベルの話で標準的な性能は十分なので一般の方ではまず問題にならないでしょう。というか、DE ROSAのTEAM(フレーム16万円)もデフォでついてるフォークもダメダメでした。3TのFUNDA PROに交換して初めてフォークがダメだったことに気がつきましたが、その差は想像以上で、良いフレームの条件に良いフォークは不可欠という認識を私に植えつけるのに十分すぎるほどでした。
なのでこの価格帯のフレームは価格が限られているのでフォークに問題があることが多いんだと思います。フォークの交換は簡単なことではないので(工具さえあれば作業自体は難しくないのですがフレームにあったフォークを選ぶというのは難しい)、はじめからいいものをつけといて欲しいです。もしくは上位モデルのいいフォークを単体で販売してくれるとか。一応、プロショップで購入したので言えば買えるとは思いますがむちゃくちゃ高いと思います。3Tば種類を増やしてくれることに期待しときましょう。では、今日はここまで。

次 http://sujigane.blogspot.jp/2012/04/anchorra6_25.html

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