2012年6月10日日曜日

パンターニが生きていたら・・・ちょっと妄想

マルコ・パンターニ・・・私が尊敬するクライマーでロードレーサーです。とても有名な選手なので説明は不要でしょう。とにかくすごいのも確かですがとっても変わった選手でもありました。例えば、下ハン握ってヒルクライムしたり、パッド無しのレーパンを履いてたり。昨日、ツイッターでその話をしていたら彼に今のバイクに乗って走ってもらいたいという話題になって今のバイクやパーツの評価を聞きたいということになってそこから妄想が始まりました。

パンターニは変わった選手でした。特に性格面では癖がありそりが合わない人もいましたが、なぜか真反対にいるような選手、当時最強と言われてたマリオ・チッポリーニという選手と非常に仲がよかったのです。で、パンターニは不幸にも亡くなってしまいましたが、チッポリーニは当然生きてます。なんか引退したあとも脱税が見つかったとかで一時期ロックレーシングで走ったりもしてました(笑)で、彼は今、自転車メーカーを立ち上げてます。メルクスと同じですね。メーカー名もそのまんまのチッポリーニ。こんなバイクをはつばいしてます。
 とってもエアロ効果の高そうなフレームです。このフレームは一見軽そうですが、1000g以上あるカーボンモノコックフレームらしいです。カタログスペックで塗装前で970gらしいのでそれくらいでしょう。今のフラッグシップモデルならほぼ100%くらい1000gを下回ってます。なのにこいつは1000g以上もある。おそらくスプリンターの爆発的な脚力に耐えて加速するためだと思います。乗ったことも触ったこともないので推測ですがおそらくカチカチでしょう。しかもこいつにDURAがついてることを考えてもとてつもない剛性でしょう。これに乗ったカヴとかも見てみたいです。伝説の最強スプリンターと現役最強のスプンターのコラボ・・・まぁこれはおいときましょう。

で、ここから思ったのですが、もしパンターニが生きていて仲のよかったチッポリーニと一緒にメーカーを立ち上げていたらどうなったのか?って妄想が始まりました。きっと今のメーカーの流れである万能高性能モデルと快適パヴェ&グランフォンド向け高性能モデルという分け方ではなく。スプリンター向けのチッポリーニモデルとヒルクライマー向けのパンターニモデル!なんて分け方になってたんじゃないでしょうか?そうなるとすごく面白そうです。
ヒルクライム専用のバイクを作るとしても、6.8kgのルールがあるからそれ以上には軽く出来ないし、過度な軽量化は剛性を損ないます。我々の脚力では問題無いでしょうがグランツールを走るレベルの選手が坂でダンシングした時の脚力を考えると軽量化には限界があります。坂で楽なバイクを作る際に軽量化は最もシンプルで、納得のできる方法です。もちろん前述の問題はありますが。で、そうなると究極のヒルクライム専用バイクを作るとどんなのになるでしょう?
フレームは、坂道での応力解析を尽くして登坂時に最も性能が発揮できるジオメトリやカーボンの積層になってるでしょう。個人的にはヒルクライム時のリア三角部分の力のかかり方がどうなってるのか気になってるので、ヒルクライム専用モデルとか作るとリア三角の構造が独特になるのかな?リア三角の部分は未だにアルミだったりして・・・それ昔のキャノンデールのシステムシックスか・・・

とりあえずホイールはLightWeight社のオーバーマイヤーでしょうか?ヴァントゥーという超軽量モデルもありますが、グランツールレベルの選手がヒルクライムするとそれなりに速度が出ますからオーバーマイヤーの方がエアロ効果に優れるので良いでしょう。

後はどうかな?コンポはどれがつくのでしょう?パンターニ現役時代はカンパみたいでしたが今実現するとどうかな?今、チッポリーニのバイクはシマノがついてるから合わせてシマノなのかな?

フロントのチェーンリングはどうなってるでしょう?パンターニは現役時代、フロント54×44、リア23‐12という化け物みたいなギアを踏んでます。下ハン握ってグイグイ踏んでました。ランスのシャカシャカとは反対です。今でこそランスによって高ケイデンスの有用性が示されましたがどうだろう?パンターニはランスととっても仲が悪かったのです。彼は仲の悪い選手の走り方をどう捉えるのでしょう?こればっかりは分かりません。それにこれは乗る選手が選ぶべき問題なのでどうとも言えません。彼が乗るとしたら・・・54Tはないにしてもインナーは44Tのまんまな気がする。

とまぁ書きましたが軽量化を除いてヒルクライム専用バイクを考えるとなるとかなり難しいです。そろそろUCIも6.8kgルール見直して欲しいです。今、選手はわざわざ軽いフレームに重りを入れて走ってる状況ですから・・・。

ホントどうなってたんでしょう?気になります。現在、こういうようなヒルクライム向けモデルを作ってるメーカーは少ないです。6.8kgの制限もあって極端に軽いフレームを作っても意味ないから、ただ日本のグラファイトデザインというメーカーはヒルクライム向けモデルを作ってますね。高性能な万能フレームももちろん良いのですが何かに特化した、少し危険な香りのするようなバイクも見てみたいです。では、今日はここまで。

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