2013年1月21日月曜日

EDGEのリム

EDGEというメーカーがありました。過去形です。今はありません。
とはいっても完全になくなったわけではなく、今はEDGEではなくENVEと名乗ってます。
あのENVEです、SESなどの高品質で軽量なカーボンリムを製作してるENVEです。

で、なんで今更EDGEの方?って感じですがなんとなく見てて思い出したことがあり、折角なので書きます。特にリムについて。
リムは軽い方が良い。リムが軽いとホイール外周部の慣性が減りホイールを回すのが、特に坂が楽になります。
なのでヒルクライム用のホイールは躍起になってリムを軽くしようとします。
ENVEはRoad25というリムを作ってます。これはリム単体でなんと250gです!
25mmくらいのハイトだと多くのリムが300gを切るか切らないかくらいです。
そうしないと十分な強度を保つことが出来ないからです。
しかしENVEは非常に厳しい品質管理をして最新技術を投入ことでこの重量を実現してます。
しかし、EDGEだったころはもっと過激でした。

EDGE 25rim リムはセミエアロ形状だ

同じくRoad25という名前のリムです。ちょっと資料が見つけれなかったのですが違った名前だったころがあります。そのころはなんとこのリム重量が200gを切ってました。
カタログでは195gです。(実はもっと軽かったこともあったはず・・・

この値は驚異です。リムというかホイール外周部が100g軽くなるのは車体が1kg軽くなるのと同じくらい効果があると言われます。
それを考えると一般的なアルミリムが410~450gくらいで、カーボンだと350gくらい?特別軽量なものが250gです。しかしこれは195g。
250gのものと比べても55gの差があります。前後あわせたら110gです。
なので効果的には250gのリムを使っても、このリムを使えば1.1kgくらい軽くなった効果があります。
もし430gのアルミリムと比べたら重量差は片側235g、前後で470gの差があります。
そうなると効果的には4.7kg車体重量を軽量化した効果があります。
軽量なフレーム(900g)なら5本分です
超軽量なショーモデルのような自転車だと自転車ごと重量がなくなったようなものです。
恐ろしすぎます。

そんな夢のようなリムなのですが、現実はそううまく行かず。
強度だけでなく、剛性不足などの問題があり後期モデルでは現在と同じ250gになりました。
それ以降も結局そのままで今のENVEになりました。
250gでもリスキーなのに195gなんかにしたらそうなってしまうのは仕方が無いかもしれません。
ただ、私の体重は45kg程度です。
一般の人だと65kgくらいだそうです。その人から比べて20kgも軽く、仮に痩せ型の55kgの人と比べてもまだ10kgも軽いので、それならもしかしたら使い物になるんじゃないか?
と考えてしまいます。
今はもう手に入りません。(お金を積めばどこかにあるかもしれませんが)
もしあったらどうなんだろう?これをビルダーに組んでもらったらどうなるんだろう?
使ってみなければわかりません。
実際のところリムが軽くなって速く走れるようになったら今度は空気抵抗の問題も出てくるので軽くするためにとにかくロープロにすると、いざ速度が上がったら不利になり、結局もうちょっと重い30mmくらいのリムハイトのホイールの方が良くなったって結果もあるかもしれません。
そのせいでシマノは24mmのカーボンTUを作るのを止めたのかもしれません。
もし、機会があれば使ってみたいですね。個人的にはLightWeightより使ってみたいです。
では、今日はここまで。

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