2013年2月4日月曜日

今年のダウンアンダーのバイク③

引き続きダウンアンダーのプロバイクを見ていきましょう
引用元 http://www.cyclowired.jp/?q=node/100616

まずはサクソ・ティンコフ!
宮澤崇史(日本、サクソ・ティンコフ)のスペシャライズド S-Works Tarmac SL4: photo:Kei Tsuji

スペシャライズドのターマックSL4です。
少し前まで王者のバイク=トレックというイメージがアームストロングやコンタドールのおかげであったのですが、今ではコンタドールもスペシャライズドですし、ライバルのアンディもスペシャライズドで個人的には近年だと王者のバイク=スペシャという式に変化してます。(まぁツールでは2011年はBMC、2012年ピナレロが制覇しましたが・・・)
コンポーネントはスラムに、ホイールやハンドルなどはZIPP。アメリカ固めです。
このバイクは宮澤選手のものなのでやっぱり普通。
とはいってもちょっと気になるのはスプロケット。結構大き目のがついてますね。RDのケージも長いですし。近年ではクロスレシオよりワイドレシオを好むプロも増えてきましたが、これもランスが残してくれた功績の一つなんですよね・・・
なおコンタドールはサンルイスの方へ行ってるので写真は無し。残念。
コンタドールはキワモノ軽量パーツが好きだったりするので毎回気になるんですけどね。
本来ならこのターマックとエアロロードのVENGEを使い分けるそうなのですが、今回は都合がありターマックしか持って来てないようです。

次はブランコプロサイクリング
ジャック・ボブリッジ(オーストラリア、ブランコプロサイクリング)のジャイアント PROPEL Advanced SL: photo:Kei Tsuji

旧ラボバンクのチームです。
去年、ラボバンクのスポンサー徹底により今年はカラーが変わりました。
オレンジが消えて青と黒のツートン。カッコいいですね。前よりウェアと色があわせやすいんじゃないでしょうか?
コンポやホイール、クランクなんかは省略します。他と同じですし。
バイクはGIANTの新作エアロロードPropelAdvancedSLです。
これはGIANととしてはかなり革命的バイクです。
何故かといったらこれ、トップチューブがホリゾンタルなんですね。
GIANTといえばスローピングのコンパクトロードが売りです。アレはロードレース界に革命を引き起こしました。軽く、そしてより固く作れて、スタンドオーバーハイトも確保しやすいので1サイズで幅広い身長の人が乗れるのでメーカーには嬉しい限り。それゆえ今はレースバイクで完全なホリゾンタルフレームはなかなかありません。
しかしながら、近年のエアロロード開発が過熱した結果、このようなホリゾンタルフレームがまた増えてきています。 空気抵抗を考えた時はこちらのほうが有利なんですね。
また、特徴としてはフレームに合わせて専用設計されたミニVブレーキを採用してることですね。
このブレーキはテクトロ製のようです。テクトロはよく完成車付属のキャリパーが批判されますが、V系は個人的にあんまり悪い印象はありません。ミニVを使ってますが十分止まってくれます。
フロントブレーキは空気抵抗を考えてフォーク後ろ側に装備されてますがこっちの方が合理的ですよね。ブレーキかけた時は、シューが前に引っ張られるのですからこっちの方がしっかり力を受け止めることができるはずです。なのでフォークもかなり従来と変わってると思います。外見的なものより中のカーボンの積層がそれにあわせたものに変わってるはず。気になります。
あとフレーム全体のカーボンが綺麗ですね。UDカーボンの微妙な模様が非常に綺麗です。今回の自転車の中でぱっと見で一番惹かれました。凄く綺麗です。
サクソでは平地でPropel、山岳でTCRを使ってるようです。グランフォンド系のDEFYは今回は無し。春のクラシックでは使うのでしょうか?

最後はアスタナ
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-Works Tarmac SL4: photo:Kei Tsuji

アスタナもスペシャライズドのターマックSL4です。
サクソと違ってコンポはカンパで、ホイールはCORIMAです。
エーススプリンターのグアルティーニのバイクなのでホイールはスーパーディープです。
73mmだそうです。これってTTで使うものじゃないのかなぁ・・・
このバイクで一番気になったのはサイズです。
グアルティーニは身長170cmと欧米の選手としては小柄ですが、使ってるフレームサイズは49だそうです。もうちょっと大きいフレームでも良いと思うのですが・・・
そのせいでステムがかなり長いものがついてます。130mm以上ありそうです。
フレームを小さくした理由としてはやはり剛性確保でしょうか?
フレームが大きくなると剛性は下がる傾向にあるので、近年ではわざと小さめのフレームに乗る選手もいます。アンディなんかも確かそうです。
しかしながらプロがやってるからということでアマレベルの私たちがやるのは止めたほうが良いです。
近年のANCHORのRL8やグラファイトデザインのフレーム設計思想にあるように、硬すぎるフレームはアマにとっては悪影響が大きく、脚力に合わせた剛性のフレームのほうがよく走るという考えがあります。その考えを適応させてわざわざ剛性を落としたフレームを作ってくるくらいなのに、わざわざその逆をしてしまうと・・・結構苦労します。えぇ、私がその一人ですから・・・RA6は46か49サイズにすれば良かったです。49でも乗れなくは無いということが最近分かったので・・・43は適正サイズの範囲ですがやや小さめでしたが、結果としては堅すぎました。
プロがやってることを安易に真似するのは止めましょう。ちゃんと考えてからしましょう。特に真面目に速くなろうとするならなお更、よく考えましょう。

では、今日はここまで。

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