2013年4月5日金曜日

フロントフォークエンドの爪

先日、Jsprotsの実況で確か栗村監督だったと思うのですが

UCIがフロントフォークの爪を削るのを禁止した

ということを話してました。
フロントフォークの爪って何って方がいるかもしれませんがこれです。
 http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/fork_trail.html

フロントフォークのエンドにある脱落防止の爪です。
これがあることによりクイックが開いたりしてもすぐには外れないようになってます。
外すにはクイックを回してネジを緩めるか、そのままの状態でありえない力がかかったら外れるかもしれませんが、ちゃんと締めてればそんなことはまず無いので大丈夫です。
その結果、自転車競技界ではこのフォークエンドの爪を削るのが当たり前になってました。
これを削る理由の第一はパンク時に素早くホイール交換ができるようにするためです。
これを削れば、クイックを開くだけでホイールを外せるのでかなり早くホイールが交換できます。
また、昔だと僅かな軽量化を狙って・・・なんてことも言われてましたが、まぁこれは半分ネタですね。
そんな感じだったので削るのは競技をやってるなら当たり前で私も当然、爪を削ってます。
が、それが禁止になってしまったようです。
ということは私のバイクはUCIルール不適合で違反車両ということになります?
まぁ国内のアマチュアレースなら大丈夫だと思いますし、心配なら運営や審判員に予め聞いておいて許可を取れば絶対大丈夫です。
アマなら、レース中にホイール交換はできないのであまり関係ないですが、要らぬ憂いは無い方が良いです。
先日のクラシックではフロントをパンクした選手が急いで自転車降りて物凄い焦ってクイック回して外してました。
この回すという行為が入ったことで5秒以上はロスが生まれると思います。
外すときだけでなく、閉めるときも回さなければなりません。締める時はクイックで締める分の加減をしなければなりませんからよりロスが生まれると思います。
5秒というのはかなり致命的なロスです。特にクラシックなんかでは大きなタイム差になります。
先日のフランドルでは最後のパヴェの坂でサガンはカンチェに5秒遅れてしまいました。
その結果、カンチェの独走を許し、ゴールでは約1分半のタイム差をつけられてしまいました。
5秒は十分命取りになります。
だから選手やメカニック側は絶対何とかしたいでしょうね。
間違っても、スタートするのを焦って、しっかりとクイックが閉まってないまま走って落車・・・なんてことにはならないと良いのですが、こんなルールを作ってしまったがゆえに起きてしまいそうです。
聞いた話ですが、 プロチームではクイックをサッと同じように締められるように、エンドの厚みを全車両で同じになるように調整してるといいます。

で、何とかするならどうする?
今のところ、一つの解決策はクイックの開放比率を変えてしまってクイックを開いたらガバッと開くようにしてそれだけでエンドの爪に引っかからなくすれば大丈夫です。
が、結局これだとイタチごっこになりますね・・・
どうなるんだろう?
小さなことですが選手には重要なこと・・・UCIは色々理解に苦しみます。
では、今日はここまで。

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