2013年5月22日水曜日

ジロ・デ・イタリア 2013 第16ステージ まとめ

今日は第16ステージです!
序盤は山岳があるものの、後半は平坦。
しかし相変わらず最後に3級があるというスプリンター泣かせのステージです。

レースは序盤アタック合戦があった後に、山岳賞ポイントの欲しいピラッジィなどのクライマーや逃げ切りを狙いたい選手などが逃げ集団を形成します。
しかし、今日はいつもと違いました。
何と逃げ集団は16人もの大所帯になってしまいました。
さらにディルーカやカールゾ、チャラプドなどの選手も追いついてきて20人以上になってしまいます。
しばらくは協力して適度に回りながら進んでいきます。
中間スプリントはディルーカがとりました。
その後山頂へ向けて進んでいきます。
一位通過したのはジャクソン・ロドリゲス。
山岳賞ジャージのピラッジィは2位でした。ロドリゲスは現在山岳賞ポイントは3位なので少しつめましたが、ピラッジィも2位で稼いだので大きくは詰まりませんでした。

その後、今度はセッラ、ナバルダスカス、ケルデルマンが飛び出しますが中々うまくいきません。
少しリードを奪いますが、決定打にはなりません。
その時点でタイム差は4分程度で、しばらく進行していきます。

距離が短くなってくると、22人も居た逃げ集団では意思の統一は不可能になり、アタック合戦が開始されます。
様々な選手が飛び出しますが、お互いを気にして牽制しあうだけで決まりません。
ようやくセッラ、ペート、ケルデルマンが少し飛び出していきます。
その後、さらにナバルダスカス、ピラッジィ、ボーレ、エラーダ、ベルーゴが追いつきます。
これが先頭集団となり逃げていきます。
後方の集団はメイン集団に吸収されていきました。

最後3級山岳まで来ると集団はすぐ後です。
そこから今度はデュアルテが飛び出し追いついてきます。
ピラッジィは追撃をかわすためにもここでもポイントを取りたいのですが、デュアルテがそのままいきます。
当然ついていくしかありませんが、この時点でかなり消耗してたようです。
必死にくらい付いていきます。
後ではスカルポーニが積極的にペースを上げていきます。
先頭から少し遅れたケルデルマンなどはすぐにつかまり、先頭も結局つかまってしまいます。
山頂の直前になるたデュアルテが再びアタック。
ピラッジィも当然いきます。デュアルテを交わすと最後の力を振り絞り山頂へ向けてスパートをかけます。
が、現実は相変わらず非情です。

後からなんと新人賞ジャージのベタンクールがアタック。
何とか山頂1位をとろうと踏ん張ったピラッジィはあっという間にかわされます。
山頂を通過するとすぐに高速ダウンヒルが開始されます。
それを狙って飛び出す作戦でした。
かなり良いタイミングでの攻撃で一人抜け出します。
遅れて山頂を通過した集団からはサンチェスがアタック。
あっという間にこれも抜け出します。
ベタンクールと合流してリードを奪おうとします。
しかし、ここでニバリなども動き、結局つかまってしまいます。
この時点で残り9km。
最後はスプリントか?とも思われましたがここでまたアタック。
カンゲルト、インサウスティ、ヘーシング、ニエミエッツの4人が逃げ出します。
最後は街の中を通りながらゴールへ向かいます。
結局この4人の逃げは成功し、最後はスプリントになると思われたのですが、ここでヘーシングにトラブル。
最後の区間はパヴェがあったのですが、それの影響かチェーンが落ちてしまい戦線脱落。
最後残った3人がお互いを見張りに見張って、お見合いを続けながらゴール前へ。
ニエミエッツが仕掛けますが、その後にぴったりとカンゲルトがつきます。
それを上手く利用して最後カンゲルトがいくかと思いきや、ニエミエッツが少し失速した瞬間に反対側からインサウスティが仕掛けました。
カンゲルトも慌てて反応し、つこうとしますが少しタイミングが遅かったのと、これまでアシストをしてきて脚を消耗してたためか最後捲り上げることができません。
インサウスティがしっかりガッツポーズを決めながらフィニッシュ。
それからほんの少し遅れてニバリたち総合勢が居る集団もゴール。
ヘーシングも若干遅れたもののすぐに復帰できたようでゴールしました。

集団スプリントになるかと思いきや直前で逃げ出した選手が居たので、比較的平和に、総合勢も特に波立たず終わったか・・・と思いきや一人失敗してしまった選手が居ました。​
ヴィーニファンティーニのサンタンブロージョです。
雪の第14ステージで優勝し、4位にジャンプアップしてきたサンタンブロージョでしたがここに来て失敗し、2分以上のタイムを失って6位に後退してしまいました。
せっかく表彰台を狙える位置に居たのに・・・
今日も4位でいけたならまだ可能性がありますが、今日これだけ遅れてしまうとウランやエヴァンス、ニバリが失敗したとしてもどこまで上がれるか・・・
1回のミスでここまでタイムを失ってしまうのだから怖いですね。
これはもちろんニバリやエヴァンスにも言えることで今後、同じようなことがあれば大きく順位を落としてしまうでしょう。
今日からジロも第3週目です。
選手たちも疲労がかなり溜まってるようです。
体調を崩したりしなければ良いのですが・・・

では、今日はここまで。

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