2013年7月6日土曜日

ツール・ド・フランス 2013 第7ステージまとめ

Bon soir! TORIALです。
練習した日は観戦も展開が少ないと眠いよー!
頑張って書きます。

今日は題7ステージで、205.5kmの中級山岳ステージです。



スプリンターにとっては辛いステージです。
3つ目の三級山岳を越えることができれば、最後はスプリントもできますが、それまでに遅れてしまうと勝負すらさせてもらえません。
パンチャー系の選手にはチャンスがあるステージです。

レースは序盤、2人の選手が逃げます。
AG2Rのカドリとレディオシャックのフォイクトが逃げます。
フォイクとは今年41歳の大ベテランで最年長プロ選手!
今なお現役どころか、逃げを打つほど元気と素晴らしい選手ですね。
ついでに非常に恐ろしい情報ですが、今日のフォイクとのギア選択はフロントが54-39Tでリアは21-11Tだそうです・・・
これで中級山岳上っちゃうんですね。
負荷を高めよう!って思って最近私はフロントを50-36Tのリア23-12Tにしたのですが、こんな負荷じゃダメなんです?
まぁ私らとは比べ物にならないほど強い選手なので比較することがあまり意味が無いかも知れませんが…ちょっと悔しい。

懸命に逃げて1つ目の山岳では4分さまで広げます。
2つの山岳もそのまま逃げて越えていきます。
順位はどちらもカドリ、フォイクトの順でした。
そしてこの結果、カドリは山岳ポイントを12ptまで伸ばして、11ptのローランを抜きました。
ローランは2つ目の山岳でポイントを取りに行きますが及ばず、今日でジャージを手放すことになります。

しかし、一つ目の山岳を越えてから後の集団で動きがありました。
キャノンデールがぐんぐん速度を上げていきます。
その結果、逃げの二人は吸収。
まだ残り100km以上残っているのですが、チーム総出で集団の前方に出てペースを上げて引いていくという大胆な攻勢に出ました。
これによりピュアスプリンターたちはどんどん遅れていきます。
最初に遅れたのはカヴ、次いでグライペルとキッテルも遅れていきました。
残り106km地点で集団からグライペルたちが1分14秒送れ、カヴェンディッシュは3分18秒も遅れてしまいます。
キャノンデールの作戦通りに他のスプリンターが遅れていきます。
こうなると中間スプリントを獲るだけでも、他のスプリンターはポイントが取れないのでサガンはライバルたちに大きなポイント差をつけることができます。
そのまま残り70km地点の中間スプリントまでやってくるとしっかりサガンを発射。
当然のように1位で通過してポイントを稼ぎます。

しかしライバルたちも黙っているわけにはいかないので、カヴはグライペルたちと残り88.1km地点で合流して、先頭集団を追います。
しかし中々差が縮まりません。

残り68km地点で少しペースが緩むと、第2のアタックが発生。
バークランツ、ゴチエ、 オロスが逃げ出します。
バークランツ先頭で、先ずは3つ目の山岳を通過。
その後50km地点ではタイム差が1分まで開きます。

しかし、その後再びキャノンデールが集団を引き始めるとまた、タイム差が縮んでいきます。
そして、その頃後の追走集団ではグライペル擁するロットが必死に追っていましたが再びキャノンデールが引き始めたのを聞いてか、このまま追っても消耗するばかりだと考えた​らしく追うのをやめてしまいます。
代わりに追走集団を引くチームも現れず、ここは追走ではなく完全にグルペットと化しました。
もう今日は勝負しないので、後はサイクリングを楽しみながら怪我をしないように、タイムアウトにならないようにゴールへ向かっていきます。

残り25km地点でメイン集団は逃げとのタイム差を4秒まで縮めます。
キャノンデールの攻撃で、ピュアスプリンターは遅れましたが、それ以外の選手デゲンコルブ、ボアッソンハーゲン、シャバネル、ジルベールなどは生き残りました。
いつもとは少し違う面子ですが、この中ならサガンのスプリントは一番の輝きを魅せます。

残り8.3km地点でタイム差は18秒。
逃げの吸収も時間の問題です。
しかし、この残り距離になっても集団を支配し、先頭で引き続けるのはキャノンデール!
ここまでですでに90km以上引き続けてますが、まだトレインを組んでペースを上げていきます。
残り2.9kmで吸収されるといよいよスプリントのための位置取りが激しくなります。
ここに来てキャノンデールのトレインも少し伸びがなくなってくると、すかさずアルゴスシマノが出てきました。
アルゴスは当然デゲンコルブでの勝負です。
伸び悩むキャノンデールトレインを抜き去ると先頭に出て、発射準備をします。
しかし、そこからもキャノンデールは諦めませんでした。
100kmも集団を頑張って引っ張って、攻撃も成功させて勝てなかったら悔しいなんて言葉では表現できないでしょう。
いよいよ残りアシストは一人になったとき、上手くアルゴストレインの後につきます。
左からはランプレが上がってきて、右からも他の選手が上がってきて進路を塞がれますが、最後まで慌てず、そして上手く強引に左に寄せながら集団前方までねじ込み上がると、​そこでサガンはデゲンコルブの後ろに

発射されたデゲンコルブにワンテンポ遅れる形でスプリント開始でしたが、
そこは怪童サガン。
他を圧倒する加速でデゲンコルブを抜き去ると、最速でゴールに飛び込みました。
勝てと言えば勝つエース。それがサガン。
そして、そんなエースだからこそ、アシストは信頼し、身を粉にしながらアシストして想いを託します。
今日はサガンというよりキャノンデールの大勝利でした。
勝てるかどうか分からないエースのために100kmも集団を引き続けるなんて事は体力だけでなく、普通は気持ちが持たないでしょう。
でも、サガンならやってくれる。そう信じたからこんな大胆な攻撃をして、成功させることができたような気がします。
ゴール後に抱き合うサガンとアシスト達を見て、このチームはエースとアシストの信頼関係が他より段違いで強いような気がしました。
こういうチームは見てて気持ちがいいですね。

その結果、サガンは今日大量のポイントを稼ぎ224ptになりました。
2位のグライペルから94ptもの差をつけることになり、なんだか序盤で既に今年のマイヨ・ヴェールが決まってしまったような雰囲気が漂い始めました。
まぁ去年みたいにライバルがポイント剥奪されて、ジャージ決まるよりマシですけど…

明日はいよいよピレネーに突入します。
そして、ゴールは1級山岳の山頂ゴール。
総合ももちろん気になりますが、個人的には山岳賞が気になります。
ヨーロッパカーのローランは総合狙いのはずが、なぜか山岳賞を獲得して、逆に山岳を狙うかと思われたヴォクレールは動かず、いつもの定位置の集団後をうろうろしたり時には​遅れたり・・・何かキレがありません。
大丈夫でしょうか?(汗)
まぁヴォクレールのことなんで何考えてるか分かりませんし、現地の見方ではこれ自体がフェイクで三味線を弾いてるだけという風に見られているようです。
そうなると、明日は何かやってくれるかもしれません。

明日も楽しみです。では、今日はここまで。
Bonne nuit!

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